どんぐり商店

くだらないはなし

ホワイトなプラン

3月に入ったある日の朝。会社にて。

課の人たちはそれぞれ打ち合わせに出てしまい、
席に残っていたのは、私とイケオタの二人。
特に会話を交わすわけでもなく、
お互い無言でカタカタとキーボードを打つ。

なんかいいよね、何があるってわけじゃないけどさ。
っと得意の妄想をしかけた時、

イケオタ「わあぁぁっっ!!」
私「どっ、どうしたんですか?!」

突然イケオタが叫ぶのでびっくりした。

イケオタ「こ、これ、、いつからあるか知ってる?」
イケオタが指さす先には、
かわいいミッキーのマグカップ 
中には、個包装のインスタントコーヒー 
と、「Present For You」のメッセージカード。
開きっぱなしのノートパソコンの裏に置いてあったらしい。

えー!これっていわゆるバレンタインのプレゼントでは?
もう一カ月近く経ってるけど。
誰か可愛い乙女が「いつ気付いてくれるのかしら・・」
とドキドキして待ってるんじゃないのー?

ミッキーのマグカップを手にオロオロするイケオタ。
イケ「誰かがひそかに俺のこと好きなのかーっ」
私「言っときますけど、私じゃないですよ」

そこへ同じ課のアシスタントちゃんが席に戻ってきた。

アシ「あ、それ、私のマグカップ。返して。」

イケ「(ΦωΦ)?」


どうやらアシスタントちゃん、机の上が散らかりすぎて
自分のマグカップの置き場に困り、イケオタの机に置いたらしい。勝手に。

「ホワイトデーのお返し何にしようって真剣に考え始めてたよー」
とちょっとがっかりしてるイケオタでした。