どんぐり商店

くだらないはなし

鰤を釣って、鯛を好きになる⑨

自分自身と戦うほど、つらいものはない。

戦う相手がはっきり見えれば
それをしっかと睨み、どうやって攻めるのか考え
立ち向かうのみだ。

だが、自分と戦うときはどうだ?
自分のことは自分が一番見えなかったりする。

攻めれば自分が傷つく。
攻めなければ自分が負ける。


私はその時、自分の睡魔と戦っていた。


皆様覚えていますか?
片道3時間半の洗脳を。EXILEタイムを。

復路。確かに行きのDVDとは変わっているはずだ。
だが、私にとっては全部同じような歌に聞こえる。
初聞なんだもん。しょうがないよ。

加えて
1時起きで、雨に打たれながら、魚たちとたたかい、はしゃいで、、
そりゃ眠くもなるっつーの。

EXILEは子守歌に・・。

「ごめん。ちょっと目を休ませてもよろしいでしょうか・・?」
と言いながら、私は自分に負けた。
もう負けでいいです。
眠りに落ちる瞬間ってなんであんなに気持ちいいのですかね。ZZzz..

そして1時間後、起床。
目パッチリ!頭すっきり!

驚くことに、まだDVDは続いていた。
この日だけで私は1年分のEXILEを浴びたのではなかろうか。
集中的に被EXILEすることによって
私はだいぶ彼らの見分けがつくようになっていた。

そしてあることに気付いた。
特定の人物が映る度に、喉の奥がきゅん♪とすることに。

マ キ ダ イ

かっこええぇぇぇぇぇ!!!!!
どういった訳かマキダイに突然恋に落ちていた。
あの1時間が睡眠学習だったとしか思えない。

タイ は釣れなかったけど、
マキダイ を好きになった。

これがこの日記を書こうと思った原動力であり
タイトルの元になった。


(あと1話、書きます。つづく。)