鰤を釣って、鯛を好きになる④
♪心から好きだよチャコ 抱きしめたい~♪
・・・私のいる筏に船が横付けされる
♪だけどもお前はせつなくて~♪
・・・タモを手に颯爽と現れたのは、、、、、
桑 田 圭 祐 ! ! !
・・・ではなくて、
小柄で真っ黒に日焼けしたお爺さん。
彼はおもむろに、船の上にある生簀から魚をすくいあげ・・
その魚を釣堀の中へ向かって投げ込んだ・・!!
不器用そうに体をくねらせ、飛んでいく魚たち。
魚は水しぶきをあげて釣堀の中へ落ち、
空中での鈍くささが嘘のように素早い身のこなしで泳ぎ去った。
どうやら魚の追加のようだ。
桑田圭祐的なお爺さんは引き続き、
すくっては投げ、すくっては投げ
その度に魚が宙を舞っていた。
時々筏の上にドスン!と魚が降ってきたが
桑田圭祐翁は、慣れた手つきで釣堀の方へ落とした。
魚のショー(?)はあっと言う間に終了。
♪四六時中も好きと言って~夢の中へ連れていって~♪
と爆音で去っていきました。
ただただ呆然と見ていたのですが、
突然はっと我にかえる!
あの筏の上に降ってきた魚を捕まえれば良かった・・。
ここまでの釣果0匹。
(まだ、つづく)