どんぐり商店

くだらないはなし

鰤を釣って、鯛を好きになる⑤

前回のYUTAROのコメントにあった釣りの心得に
もうひとつ足そうと思う。

③見えてる魚は釣れない

これは釣り人からは良く聞く言葉だ。
この釣堀でも十数匹が群れになり
浅い所をぐるぐると泳いでるのが見えるが、誰も狙っていない。

が。オジサマはこれを狙ってみると言う。
鯛に嫌われてへこんでいた私も便乗することにした。

魚たちが泳いでるのが見えるくらいだから
もちろん餌も見えている。
魚がパクっと食いついたのが見える(はず)。
そしたら一気にあわせて針をひっかけよう!という作戦。

魚たちが泳いでる深さまで仕掛けを沈めて
群れがやってくるのを待つ・・。

来た!!!
ドキドキドキ・・・

しかし、全く気づかれることなく素通りされてしまった。

むー。これはアピール不足では?
ほら、コンパでも黙ってたら印象にすら残らないじゃない?
好きになってもらう以前に、相手の記憶に残さなきゃ。
その為にはしゃべる!アピール!!

と、いうことで
作戦1;偶然を装ってみる。
群れが近づいてきたときに、偶然餌が落ちてきた演出。

群れが近づいて来たっ。
上からふわりふわりと仕掛けを落としていく・・。
お願い、こっちを見て・・(必死)

1匹の魚クンが群れから抜けて見に来た!
見てる!餌をガン見してる!!
・・が、プイっと顔をそむけて逃げてしまった。

んーーー。アピールが足りなかったか?

作戦2;不思議ちゃんを装ってみる。
何だろう?と思わせる不思議な動きを演出。

再び群れが接近中。
まずはふわりふわりと落としていく。
魚クンが見に来たところで、ピョイピョイっと動きをつけてみる。
・・すんごいびっくりして逃げてしまった。

やっぱり奇をてらってはダメ?正統・清純派がモテるもんねぇ。

作戦3;長所を積極アピール
恋とは洗脳かもしれない演出。

再び群れが接近。
ふわふわと餌を沈めていきながら猛烈アピール。
そば「まぁっ、こんなところに素敵な餌が!すっごいおいしそう!」
一人芝居。
・・魚クンはチラっと横目で見ただけで、すぐに泳ぎ去ってしまった。

やっぱり自己主張しすぎはダメー?

オジサマ「どんぐりちゃん、大丈夫?」
先ほどの一人芝居を見られてたらしい。
私がジタバタしてる間にオジサマはシマアジを3匹釣っていた。

やっぱり演出が不自然すぎるんだろうか?
と、反省中・・
1匹の魚クンが、遠くから猛ダッシュで接近してきた。
はて?群れからはぐれたのか?と見ていると、
駆け寄ってきたその勢いでパクっと餌に食いついた!

わあっ!
びっくりして竿を上げたところ、運よく針がかかった!
鯛ほどすばしっこくはないが、なかなかの引きだ。
慎重に慎重に引き寄せ・・最後はオジサマにタモですくってもらった。

やったぁぁ!
シマアジ取ったどぉ~!!

ここまでの釣果、やっと シマアジ1匹


(まだ続きます)