どんぐり商店

くだらないはなし

ぐっきりぎっくりどっきり

数日間、アッラーにお祈りを捧げていた。
「神よ、この不運を取り除きくださいませ~」

神なら誰でも良い訳ではない。
地にひれ伏す、あの祈りのポーズ
を、せざるを得なかった。

ぎ っ く り 腰

に、なってしまったのだ。
直接的原因は、テニス。

グキリっっと決定打があったわけでもなく、
なんか腰が痛いなーと思いつつ練習を続けていた。
そのうち走ろうとしても足がもつれるように。
不審に感じ「ちょっと休みますー」とコートから出て
足元のボールを拾おうとして、ことの重大さに気づいた。

腰が曲がらない!!
え、何この激痛?!

ここから冒頭のお祈り生活が始まったのです。

さて。
皆様の後学のために、ぎっくり腰になったときの
起き上がり方を伝授いたします。

①うつぶせになる
②膝をそろそろと曲げ、足を正座のような状態にする。
③ゆっくり腕で上体を持ち上げ、四つんばいになる。
④何かにつかまりながらゆっくりと立ち上がる。

ポイントは、②の時にアッラーに祈りを捧げること。
治りが早くなるかもしれません。
このとき、メッカの方角を向いておくと尚良いでしょう。

いやはや。
腰痛は、直立二足歩行の宿命と言われてるらしいですが。
腰がダメになると、普通の生活はできないです。
普段無意識にしていることのほとんどは、腰を使っていることが分かる。

例えば、歯磨き。
口をゆすぐでしょ?
ぺって口から水を吐き出すじゃない?
その姿勢。ほんのちょっぴりの前傾姿勢。
全くできません。
仕方ないので口の中の水をコップに戻します。汚い。

例えば、靴下。
これはもう地球が逆回転しても無理っていうくらい無理。
手に持った靴下と足の距離は遠く、全く縮まる気配はない。
どれくらい遠いかっていうと
刈谷ヴォルフスブルクくらい、
私と彼との心の距離くらい(?)遠い。
仕方ないので母親に履かせてもらう。子供かっ。

そのようにして苦しい数日を過ごしていたのですが
アッラーへのお祈りの効果あって、普通の生活に戻れました。
アッラーは偉大だ。

普通の生活の幸せをかみ締めつつ、
もう二度とぎっくり腰にはなりたくないと切実に思うのです。
いまはくしゃみが危険要因です。
くしゃみするときはドキドキしています。
皆様もお気をつけくださいな。